毛が三本 やまとあちこち【3】
漢字の書き取りに「セントウ」と出たら、まず「先頭」か「戦闘」と書くでしょうね。「銭湯」と書いた方はすでに高齢者かも。
そして「一風呂(ひとっぷろ)浴びに銭湯に行く」。これ、今や絶滅危惧種的表現にまでなってしまっている。
大和駅前にある銭湯「大和湯」社長・山崎潤一さんのお話によれば、昭和40年(1965年)代、大和市内の銭湯は10軒。その後廃業が続き、去年は2軒が閉じられ、今や3軒のみがなんとか営業を続けているとのこと。
起死回生策で銭湯寄席、各種割引、銭湯オリジナルタオルデザインなどを企画したけれど、イマイチ盛り上がりに欠ける。
ここは家族で銭湯などに行ったことがないという若い、それも女性が思わず行きたくなってしまう銭湯企画を産業能率大学のマネジメント科学生に山崎さんは依頼中とのこと。
若い女性が結婚し、子どもと夫といっしょに、それこそ家族で「一風呂浴びに」来てくれる。顔見知りができる。銭湯を中心にいろんな人との地域交流コミュニティが広がる。風呂が取り持つホットな街づくり。街の安全安心にもつながる。
山崎さん、「銭湯ドリーム」。注目していますよ。
※毛が3本…小杉皓男さん(70)。出版社『学研』の編集を経て、フリーとして活躍中。FMやまと「朝ラジホットモーニング」へのFAX投稿が日課。
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