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大和 人物風土記

公開日:2014.09.05

20周年を迎えた大和市音楽家協会の3代目会長を務める
河村 忍さん
中央林間在住 56歳

喜びと驚きを届けたい

 ○…大和市に音楽を根付かせ、文化の向上に少しでも寄与したい――。そんな想いを胸に秘めた約70人の音楽家有志が集まり、1994年に設立された「大和市音楽家協会」。立ち上げから名を連ね、20年の節目を迎えた今年4月に3代目会長に就任した。9月15日からは20周年を記念し、市内5つの学習センターで様々な分野のコンサートが企画されている。「これまでの歴史に感謝しながらも、新たなステップを踏み出す1年にしたい」と微笑む。

 ○…ピアノを始めたのは3歳から。近所から聞こえるピアノの音色に耳を澄ましている姿を見た両親の勧めだったという。以降もレッスンを続け、国立音大のピアノ科に入学。伴奏や室内楽、リトミック、ジャズなど、貪欲にピアノと向き合った。その後は短大の非常勤講師を経て、自宅でピアノ教室を開講。今までに鍵盤に触れなかったのは、「2人の娘を出産した前後1カ月間だけかも」と笑う。「私にとってピアノは空気のようなもの。無くなったことがないから、存在の大きさが分からないの」

 ○…週6日の教室とコンサートの打ち合わせなど多忙な中でも、欠かさないのがスポーツジム通い。40代後半で鉛筆も握れないほどの腱鞘炎に悩まされてからは、体力作りと身体のメンテナンスに充分すぎるほど気を使っているそうだ。また、ご主人の仕事の都合でアメリカに居住していた時の友人らとコミュニケーションを取るため、英会話教室にも通っている。「常に学んでいないと、すぐに忘れちゃう」と苦笑する。

 ○…今後の目標は、音楽家協会の知名度を上げていくこと。そのためには、出演者の演奏技術向上はもちろん、コンサートやイベントの企画力も重要になる。「足を運んでくれた人が満足し、喜んでくれること。それが私たちの一番の願い。皆さんの要望に寄り添いながらも、新たな驚きを与えられる協会でありたい」と力を込めた。

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