このたび自著「台湾少年工」を出版した 林 篤志さん 中央林間在住 27歳
好奇心あふれる行動派
○…情報技術が発達した社会にあって、パソコンやスマホから得た知識だけで「分かったふり」をする人もいるだろう。こうした向きを嫌い「自分の目で、行動で真実を知りたい」と、北海道新聞の記者という肩書きを捨て今年1月、大和市へやって来た。「旧高座海軍工廠に近い大和で台湾少年工をより深く知り、埋もれた歴史に光を当てたい」。そんな強い思いが原動力になっている。
○…愛知県に生まれた。幼いころから好奇心旺盛で、書道やピアノ、絵画に興味を持ち教室に通った。「『エリーゼのために』は今でも弾けます」と笑顔で当時を振り返る。中学2年生の時、家族で台湾を訪れ、これが転機となった。好奇心にあふれる少年は「なぜ台湾は国として認められていないのだろうか」と考えるようになった。
○…地元の高校を卒業後、東京大学に進学。主に明治以降の近現代史を学んだ。2017年から1年間は国立台湾大学に留学し、中学時代に抱いた疑問を紐解いた。台湾少年工の書籍は、もともと大学の卒業論文だったが、社会人になり「一人でも多くの人に自国の歴史を知ってもらいたい」という思いを強くし、一念発起。出版社も見つかり、このたびの上梓となった。北海道から中央林間に移り、今も台湾少年工の関係者らの元を訪れるなど史実の追求に余念がない。
○…趣味は旅行。これまでに30カ国以上を訪れた。総合旅行業務取扱管理者の資格を持ち、航空特殊無線技士、小型船舶操縦免許証も取得した。「関心を持つと行動せずにはいられなくて」とにっこり。今後の抱負として「日台の架け橋となるような活動をしていきたい」と笑顔で前を向き「自ら動くということをこれからも大切にしたい」と力強く語った。
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