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大和 人物風土記

公開日:2023.10.27

神奈川高齢者体育会大和支部で支部長を務める
後藤 栄子さん
福田在住 87歳

「今がすごく楽しい」

 ○...「歩くことが好きで。朝は1時間以上の散歩が日課」。エピソードも話し方からもエネルギッシュさが伝わる。10月20日に行われた体育祭ではダンスを披露する一方で、県高齢者体育会大和支部長として運営やスポーツ保険の手続きに奔走していた。入会者は減少傾向にあるが、「まずは高齢者体育会のことを知ってもらい、大和の高齢者が元気になってほしい」と前を向く。

 ○...35年前、妹に誘われ自身も入会。「体操をした後の爽快感が心地良くて」。第一期生として指導員の講習も受け、今も現役で運動指導に携わる。「本当は気乗りしなかったのよ」と当時の心境を明かすが、気付けば30年以上。その功績を称えた感謝状は宝物となり、「会員たちから『おかげで元気になったよ』と言われることが生きがいになっている」と満面の笑みを見せる。

 ○...東京都町田市で長女として生まれた。子どもの頃は仕事で忙しい母の代わりに家事をしていたため「友達と遊んだ記憶はなく、夢もなかった」と遠くを見る。我慢や苦労を重ねてきたが、家族の仲は良好で弟妹とは今でも仲良く集まる。人生に光を与えてくれたのは職場で出会った夫の存在だった。「遠足の前日ってワクワクするでしょう?夫のおかげで毎日がそんな気分」

 ○...「泣いて暮らすも50年、笑って暮らすも50年。泣いて暮らすも笑うのも心一つのおきどころ」。心理学者の義父が教えてくれたこの言葉を、今も大切に心に刻む。ゆとりの森から朝日を眺めるのが好きで「行くと散歩友だちができる」と笑う。庭の手入れも趣味で、近所の人が庭の花を観に来てくれるのが楽しみ。充実した毎日を嚙みしめるように、目を輝かせこう言った。「今がすごく楽しい」

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