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公開日:2025.05.16

書道連盟
「シリウス」の書を寄贈
「希望輝く大和」願い

  • 「星」と書かれた掛け軸を手にする古谷田市長と書道作品を手がけた竹内さん(左から2人目)=7日・市長応接室で

 大和市内在住・在勤の書道家や愛好家でつくる「大和市書道連盟」(三好翠泉会長)が7日、大和市に「星」の文字を力強く揮毫(きごう)した掛け軸を寄贈した。顧問で書道家の竹内鳳仙さん(92・福田在住)がこの作品を「シリウス」と命名。「希望が輝く大和」の発展への願いを込め、竹内さんから古谷田力市長に作品が手渡された。

 長さ約1メートルの掛け軸に仕立てられた書は、竹内さんが約1年前に制作した。300年ほど前の墨を使用し、重厚な趣の金文という書体で「星」の一字を表現した。この「星」は夜空で最も明るい恒星の一つ、シリウスを指し、大和駅前に立地する文化創造拠点「シリウス」にちなんだという。

 この日、市役所の市長応接室で行われた寄贈式には竹内さん、三好会長ら同連盟の関係者が出席して、古谷田市長が出迎えた。

 竹内さんから掛け軸を受け取った古谷田市長は「子どもから大人まで、幅広い世代の感性を磨く素晴らしい作品。心より感謝申し上げます」と深謝を述べ、三好会長に感謝状を贈呈した。

 制作について竹内さんは「気持ちを込め、一筆入魂で書き上げた。多くの方々に親しんでいただければ」と語った。

 三好会長によると、同連盟には現在、大和市にゆかりのある会員約70人が所属。自身も50年以上にわたり市内で生活しており、「会員たちの郷土愛は強い」と強調する。

 大和市への初めてとなった寄贈は、そうした大和と会員の強い結びつきから「郷土への愛着や思いを形にしたかった」との思いが結実したものとなった。

 同連盟は2008年に発足。「会派の垣根を超えて広く書道に親しんでもらおう」と、市民向けの書道講座や書道連盟展などを開催している。21年には三好会長が2代目の会長に就任した。

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