関東商工会議所連合会から表彰された「大和市電設協会」の会長を務める 橋本 吉宣さん 深見在勤 54歳
いつも元気を届けたい
○…年の瀬を迎えるころの大和駅東側プロムナードには、色鮮やかな青のイルミネーションが輝きを放つ。自身が会長を務める「大和市電設協会」がコロナ禍の2022年に始めた活動だ。「自粛」の閉塞感にあえぐ街に「元気を」と立ち上がった。そんなリーダーの心意気に会員たちが賛同。犯罪抑止効果があるとされる青色のLED約1万灯が街路樹4本に取り付けられた。大和警察署との歳末防犯活動にも役立てられている。
○…同会は電気工事業界と地域社会の発展を目指す業界団体。防犯の明かりをともす取り組みは会員らが費用を負担し、LEDの取り付けにも汗を流してきた。関東商工会議所連合会の「ベスト・アクション表彰」は、まちづくりへの貢献に寄与した団体に贈られる。「普段私たちは裏方の存在。このような形でたたえていただき大変うれしく、ありがたく思う」と頭を下げる。
○…深見で生まれ育った。電気工学の専門学校で学んだ後、28歳で父が創業した「橋本電気工事(株)」へ。09年に社長となり丸15年が経過した。取材で会社を訪れると、従業員の方が立ち上がり、明るいあいさつで出迎えてくれた。「礼儀や誠意は欠かせない」というトップの思いがのぞく。市電設協会会長のほか、台湾少年工との交流を続ける日台高座友の会などでも会長を務める。
○…このように、名刺にはさまざまな団体の役職名が並ぶ。社長業と同時進行で総会や会合をこなす毎日はめまぐるしく過ぎるが、「今させてもらっている活動を通して関わる皆さんが元気になれば自分も元気になるから」と充実した表情だ。年末の予定を尋ねると、「できる限りイルミネーションは続けたい」と前を向いた。そんな熱意に多くの同志が集う。
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