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公開日:2025.07.25

「みんなの図書館」で交流を
鶴間駅近くにオープン

  • 今井館長と製作中の本棚

 鶴間駅から徒歩3分の場所に8月11日(月)、「みんなの図書館フィーカ」(今井恵子館長/鶴間2の3の6)が開設される。「一箱本棚オーナー制度」を導入している私設図書館で、市内でも珍しい取り組みだ。

 「みんなの図書館」は、本棚の一区画を「自分の本棚」として持つことができるオーナー制度を導入した私設図書館。オーナーは毎月決まった利用料を支払うことで、本棚の中に自分の好きな本やハンドメイド作品などを自由に配架できる。

 図書館の利用者は本を読むことができるほか、登録すれば本を借りることも可能だ。

 今井館長によると、同様の私設図書館は現在、全国に100館以上あり、県内でも5館開かれている。市立図書館の松田彰館長は「大和市に『みんなの図書館フィーカ』のような図書館が開設されるのは珍しい」と話している。

 市内には、大和駅や中央林間駅などの周辺に市の図書施設が5カ所ある。みんなの図書館フィーカは図書施設がない鶴間駅付近に開設されることになった。

 「フィーカ」とはスウェーデン語で「コーヒーやお菓子を楽しみながら、ほっと一息つく時間」という意味がある。その名の通り、飲食も楽しめる図書館を目指す。開館日時は月・木・日の午前10時〜午後4時。本棚は約60区画用意され、現在、10人ほどのオーナーが準備を進める。

助け合う場に

 今井館長が「みんなの図書館」を知ったのは約3年前。静岡県内の図書館で副館長を務めていた友人に教えてもらった。

 ポップなどを用意して本を紹介する棚を見て「一人ひとりが自分の好きなものを表現していて素敵だった。いつか自分も同じような場所を創りたかった」と振り返る。

 二児の母で、保育士を務めた経験を持つ今井館長。「地域の人が子育てなどで困っている方に声をかけやすい環境を作りたい」と思い、多世代交流の場所となる私設図書館を開くこと決意した。

 今井館長は「オーナーも募集中。本棚を通じて色々な人がつながることができる『みんなの居場所』にしたい」と意気込みを語る。(問)今井館長【メール】fika.bibliocafe@gmail.com

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