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公開日:2025.08.08

市消防
救急出動が過去最多
119番の適正利用を

 今年7月末日時点の救急出動件数が、昨年同時期より71件多い8345件で、過去最多を更新していることがわかった。市消防では、救急車の適正利用とともに、携帯アプリや電話相談窓口の利用を呼びかけている。

 救急出動件数は年々増加しており、救急搬送人員も昨年同時期より102人多い7321人で、増加傾向にあることが読み取れる。

 この背景には社会の高齢化がある。2025年の65歳以上の搬送人員をみると、高齢者の割合は全体の57・2%で、搬送人員の半数以上を占める。市の担当者は「高齢者は複数の病気を抱えやすく、若い方より重症化しやすいことなどが原因では」と指摘する。

 さらに、猛暑の影響で、熱中症による搬送人員も21年〜24年の同期時と比較すると、今年は105人と最も多い。

 市消防では、救急車の適正利用を呼びかけるほか、けがや病気の相談ができる『やまと24時間健康相談』、該当する症状などを携帯の画面上で選択すると、緊急度に応じた必要な対応が表示される、救急受信アプリ『Q助』などの利用も呼びかけている。

 担当者は「早めの受診や健康診断などの予防にも努めてほしい」とした上で、「救急車が必要か判断に迷ったら電話での相談やアプリを活用してほしい」と話している。

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