海老名版 掲載号:2018年2月23日号
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虎ノ門法律経済事務所の支店長弁護士を務める 菅原 崇さん 国分南在住 44歳

どうしたらできるかを考える

 〇…国家試験の最難関「司法試験」の歴史において、文字が書けない”四肢まひ”の人が受験したことはない。「前例がないなら、作るしかない」。音声認識ソフトを使った記述解答や、体への負担が大きいことから、休憩時間に横になるベッドを持ち込んで試験に臨み、見事一発合格を果たす凄さは言うまでもない。

 〇…中学生の頃に抱いていた夢は「医者」。祖父がガンで亡くなった時、「自分が医者だったら、手遅れにならずに済んだかも」との思いから、医者になろうと学業に励んでいた。しかし、大学受験では上手くいかず、初の挫折。医療と同時に健康分野にも興味があったこともあり、医療とは違う道の大学に進学した。その後も思いはぶれないまま、健康に携われると大手食品メーカーに就職。毎日終電での帰宅で、休日は終日趣味に時間を使う。当時のテーマは「よく働き、よく学び、よく遊べ」。家は寝るだけ。そんな日々を長年送ってきた。

 〇…34歳のときに事故にあい、車椅子生活を余儀なくされた。社長を目指しまっしぐらに突き進む自信満々な185cmの長身から、四肢まひで車椅子に乗る135cmの目線になり、世界は一変。障害者手帳の取得や介助者の手続きなど分からないことだらけで、生活するだけでも困難を極めた。「逆境のオンパレード。海老名市役所の方たちをはじめ、多くの人に支えられて、やっと生活を送っていた」と当時を振り返る。

 〇…海老名への恩返しの思いが強まる中、弁護士になった。勤めている企業に海老名支店の開所を要望し、これまでの経験で培ってきた交渉力でこれを実現。一度は諦めた現役生活へ復帰した。「出来ない理由を探せば何も出来ない。ましてや言い訳は数えきれないほど出てきてしまう。どうしたらできるのかを考えないとね」と笑う。現在は講演の依頼も引っ張りだこの状況。挑戦はまだまだ止まりそうにない。

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