今年4月に綾瀬市教育長に就任した 袴田(はかまた) 毅(たけし)さん 海老名市東柏ケ谷在住 62歳
学校を「あたたかい場所に」
○…今年4月、綾瀬市教育長に就任した。定年退職で学校現場から離れて2年、コロナ禍が続くなか「自分に何ができるか」と迷ったが「まだまだ体力はある」と、要請を引き受けた。「6月も行事がたくさんある。いまは様々な制約もあるが、できるだけ実施を前提に検討したい」という。取材当日は朝から市内で大規模な停電があった。「なんとか登校時間までに復旧してよかった。いやよかった」と何度も胸をなでおろした。
○…1958年、秋田県の旧山本町(現・三種町)出身。父は中学教師、母は保健師だった。子どものころ、当直の父と学校に行ったことがある。中学生と接する父をみるうちに教師に憧れていった。「とにかく、のんびりとした環境」で育つなか、中学では1年時の国語の授業と3年時の野球部の練習が楽しかった。「楽しさは教師にもよる」と、将来の目標が定まった。
○…教員時代の思い出は20年以上携わった「野球部」。関東出場や教え子には名門、横浜でセンバツ優勝を経験した選手もいる。「いま思えば部活ばかりで家族に申し訳なかったけど、これは楽しかった」と相好を崩した。指導方針は「認めて長所を伸ばす」。信念は「負けないこと」。うまいヘタはあるが「よく見ると、♪どの花見ても、きれいだな〜♪となる」
○…教員生活37年では一般教諭22年、教頭と校長で7年、市教育委員会事務局の行政に8年勤務した。さらに定年からの2年は教育指導員として県央各校へ足を運び若手教師と対話を重ねた。そのなかで「忙しさと時間的な制約のなかで、教員としてやりたいことができずにいる姿がある」と感じた。子どもたちには「学校が『あたたかい場所』であるように」との思いを強くしている。
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