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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2023.01.27

座間市蕎麦商組合の組合長を務める
飛田 重雄さん
座間市ひばりが丘在住 67歳

そば文化 細く長く

 ○…開運招福の願を掛けて、地域13店舗の加盟店が2月1日から一斉に提供する限定メニュー「七福節分そば」は、11年目を迎え「待っててくれる人もいる」と手応えを感じている。自身は定休日翌日の2日から提供で、出来たてを味わってもらおうと当日朝にそばを打つ。自慢のそばは、コシだけでなく見た目にもこだわり、茹でるとほんのり緑に色づく。「健康長寿や商売繁盛、みんなが良い思いをする1年に」と語り口も軽やか。

 ○…茨城県出身。兄にに誘われて中学卒業後にそば職人を志して上京した。修行先は昼時だけで100人超が訪れる都心の繁盛店で、駆け出し当初は出前を担当。当時は高度経済成長期とあって、時間を忘れて働くサラリーマンの胃袋を支えた。「お腹が膨れたら何でもいいという感じ。土地勘もなかったし、のびたそばを届けたこともあったと思う」と懐かしむ。14年間の修行に励み、29歳で座間市内に「入船」を出店した。

 ○…定休日はゆっくり過ごすのは半日までで、残りの時間は買い出しに費やす。「値上げをしないで何とか現状のままで提供したい」。原材料が右肩上がりで高騰するなか、そば粉や油など譲れないものは多少値が張っても仕入れる一方、安く抑えられるならばと市外にも車を走らせる。息抜きは休日前夜の一杯とカラオケ。十八番は吉幾三で、「ありがとうの唄」がお気に入りという。

 ○…店舗を構えた当初は33店舗が組合に加盟していたが、高齢化や後継者不足を理由に年々減少している。自身は妻と息子の支えもあって恵まれているとしたが、仲間が減る現状を「寂しい」と本音を漏らす。縁起物として年越しにそばを食す風習は日本独自の文化といい、「組合全体で文化を守りたい」と語った。

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