座間総合病院で米軍民間人の医療通訳者を務める 杉本 麻衣さん 座間市在勤 31歳
ブレずにしなやかに
○…キャンプ座間から、米軍医療通訳者として座間総合病院に派遣されておよそ3週間が経過した。週平均で10人前後のキャンプ座間の民間人が来院しており、患者には笑顔と傾聴の対応を心がけている。「体調だけでなく、言葉の不安も抱えていることを思えば柔らかい雰囲気で接してあげたい」。患者の検査や診察にも同行し、丁寧な対応が評価されて直接言われる感謝の言葉にやりがいを感じている。
○…大阪府吹田市出身。「字幕に頼らなかったらもっと面白いのかな」と高校時代に観た映画がきっかけで英語に興味を抱いた。関西外語大で読み書きの基礎を築き、将来は英語が役立つ医療系の仕事に就こうと考えて、准看護師と救急救命士の資格が取得できる自衛隊に入隊。衛生科隊員として8年間勤務した。「辛いこともあったけど、自分の選択は間違ってなかった」とこれまでを振り返る。
○…医療用語は難しいものばかりで英語に訳すと「ハリーポッターに出てくるような呪文のよう」と口元が緩む。誤解を与えるような解釈を防ごうと寸暇を惜しむように参考書を開き、「医療通訳者検定試験」に向けて日々の研さんに励む。英語を習得するコツに「繰り返し」を挙げ、「スポ根のように」と笑う。趣味は登山とサイクリング。大山の山頂めざして歩き6時間歩き、自宅から遠く離れた江ノ島までペダルを踏む。
○…予防医学の観点から「定期的な健診は重要」とし、言葉に不安を抱いて受診を控えていたキャンプ座間の民間人に定期的な健康診断の必要性を訴える。将来性を踏まえると業務内容の幅は多岐にわたる可能性もあり、「適切なケアを提供するには通訳の質を今以上に高めないと」と努力の継続を誓った。
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