「ヒートショックに注意!健康で快適な生活と住まいのすすめ」で講演する 内山 喜一郎さん 海老名市国分南在住 73歳
聞き手であり続ける
○…気温の変化で心臓や血管の疾患が起こる「ヒートショック」について明日2月15日に講演する。10年前に親しい人が風呂場で急逝したため他人事ではなく、多忙な診療の合間をぬって資料も作り上げた。「誰にも現実に起こりうるし、できるだけ分かりやすく語りたい」。かつて海老名総合病院の病院長を10年間務め、市民への啓発を使命のように語る。
○…横浜市神奈川区出身で実家は市場の魚仲買人だった。料理人たちが品定めに来る店で、父が大きなマグロを日本刀のような包丁でさばく。当時教わった研ぎのおかげで、今も自宅の包丁の手入れが得意。寿司ネタの切り身は見るだけで部位や味の想像がつく。「やってくる客の表情をよく見ろ」。そんな父の口癖を患者と向き合うたびに思い出している。
○…中学生の時に結核を患い、治療が長引き体育の授業はひたすら見学だった。「結核で苦しむ家庭を減らしたい」と医師を志し、日本医科大学を経てアメリカに留学、肝臓移植を学んだ。離島を含む様々な病院で診療に携わり、最後に担当した手術は母の胃がんだった。自宅で看取ることができた。定年後は「在宅診療をやりたい」と海老名中央医院で働く。がん患者や家族の集いも開いており、3月で54回目。同じ状況にある人々が寄り添い、思いを分かち合う様子を見守っている。
○…海老名に暮らして7年、分かった事は診療後にあおぐ星座が美しく、夜や朝に吸い込む空気がおいしいこと。最近の海老名は駅周辺が賑やかだが、通院が難しい年配者が増えている地域も気がかり。一人の医師としてできることは「限られた診察時間、できるだけ聞き手になること」。和やかに語り、しばしば「間」をはさむ。相手の言葉を待つように。
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