綾瀬市中央公民館で「ブリラン展」を初開催した 西村 美加さん 綾瀬市早川在住 56歳
眠れる魅力 引き寄せる
○…「魔女の館」やトルコ風ランプなど幻想的な作品展をプロデュースした。これまで自身の店に展示していた作家たちによるもので、中には趣味の域を超えてプロになった仲間もいる。「店内だけではもったいない。才能を紹介したい」と外に発信することに決めた。自身の作品は控えめに、主役は仲間。受付で来場者が驚く様子を幸せそうに眺めていた。
○…寺尾の風車公園近くで生花店を営み、普段はオーダーの花束などを販売している。来店者のリクエストをしっかり聞いて「全力投球する」のがポリシー。ドアを開けると生花店のイメージとは違ったアートとのコラボスペースで「中に入るのに勇気がいる店」と朗らかに笑った。年に一度の成人の日になると若者が行列を作る。花束を大切な人に贈るらしい。
○…「カシ中」(柏ケ谷中学校)出身。忠実屋(現在のドン・キホーテ)にあった生花店でアルバイトを始め、来店客の笑顔を見るうちに「この道を究めたい」とアレンジなどを独学した。タウンヒルズ内の生花店で10年店長を務め、その後独立した。「最初はお客さんが来なくて、いつも一人ぼっちでした」。このままでは、と外に出てハンドメイドイベントなどに参加、店を知ってもらい来店者を増やした。今は商工会女性部の副部長も務め、多忙な中で仲間と地域向けのクリスマスイベントなどを開く。
○…近年、築100年の古民家に移った。間取りは土間つき7LDKと、作品収蔵庫にはもってこい。手を加えた内部も作品のようで障子もステンドグラス風に仲間が模様替えした。「私は35年間花だけでした。できないことは助け合えばいい」。ミステリアスな個性が大らかな器に集まり、異色のモザイクをなしている。
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