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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2012.05.11

4月から厚木地区私立幼稚園協会の会長を務める
和田 貴樹さん
恩名在住 52歳

心優しい2代目園長



 ○…厚木市と愛川町の私立幼稚園20園が加盟する幼稚園協会。4月から会長に就任した。各園では園長の世代交代が進み、2代目が幼稚園を経営する園が増えてきた。「初代の園長たちが協会を作ったときの意識は高かった。伝統を守りつつ、同じレベルで温度差のない協会にしたい」と意気込む。よく響く声で、豪快な笑い声が印象的。



 ○…恩名生まれ。幼少のころはクラスの学級委員などを務め、成績も常に上位でスポーツも万能。「女の子からもてましたよ」と茶目っ気たっぷりに話す。小学2年生のときに母親が光ヶ丘幼稚園を創設。学校帰りに立ち寄って職員と遊んだり、行事があれば自ら手伝うなど常に幼稚園が身近な存在だった。大学を卒業後、相模原の中学校で数学科の教員を3年間していた。どちらも中途半端になってはいけないと退職し、最初は園児の送迎バスの運転手として幼稚園に入った。



 ○…今年3月末に他界したばかりの母親は、園児のしつけに対して妥協しない忍耐強く頑固な教育者だった。「自分はそこまで厳しくできないね。やっぱり2代目の甘さがあるのかな」とポツリ。少子化で園児数が減り、各園が置かれている状況は厳しい。国が進める税と社会保障の一体改革の中で、幼稚園と保育園を一元化する動きもある。「制度が変わることをチャンスとしてとらえ、新しいスタイルの幼児教育を目指したい。加盟する園が生き残り、それぞれの歴史を守っていきたい」と語気を強める。



 ○…中学生のころからサッカー一筋。今でも自身が作ったクラブチームでピッチに立つ。小学校の教師だった父親は、玉川学園のような幼稚園から大学まで一貫した学園都市を作ることが夢だった。「幼稚園を経営しているとその先の子どもたちも見てみたい、きちんと育ってほしいと思う。いつか壮大なロマンにトライしてみたいね」と目を細めた。副園長でもある妻と3人の子どもの5人家族。

 

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