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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2012.10.05

「あつぎスイーツランド」に出店する県菓子工業組合厚木支部長
内海(うちうみ)政明さん
泉町在住 57歳

好物はどら焼き



 ○…10月7日(日)・8日(祝)に行われる「かながわフードバトルinあつぎ」と同時開催の「あつぎスイーツランド」。厚木公園を会場に、市内各店が自慢のスイーツを出店する。県菓子工業組合厚木支部では、あゆコロちゃんの焼き印付きのどら焼きのほか、アツアツの揚げ饅頭を実演販売。現在は当日への準備を進めている。「揚げたてはなかなか味わえないのでぜひ食べてほしい」と熱い言葉。



 ○…昨年4月、支部長に就任した。支部の活動のひとつは、季節の行事に応じた和菓子の普及啓発。「和菓子は人生とマッチしていると思うんですよ。生まれたら誕生餅、法事には饅頭。生まれて死ぬまで、その傍には和菓子がある」。仲間たちと話していると気づくのが、それぞれの店の独自性。「見た目は同じ柏餅でも、あんこの中身も手順も全然違う。一家で継いできたものなんだろうね」。饒舌に語る笑顔がまぶしい。



 ○…本厚木駅南口近くに店を構える、創業59年の老舗「喜月」の2代目。「昔は駅の裏が遊び場だったよ。三越があるところに大きな水たまりがあってさ…」と当時へタイムスリップ。父からは進路について何も言われなかったが、高校卒業後は自らの意志で東京の製菓学校へ。卒業後は板橋の和菓子屋で3年間修行した。在学中から続けていたのが、業界専門誌への投稿。終業後に季節をテーマにした上生菓子を作り、そのまま出版社へ持っていく。「5年間投稿して、初めてカラーで載ったときは嬉しかったよ」と振り返る。当時の作業道具は今でも現役だ。



 ○…和菓子から自然エネルギーまで「和菓子屋もいろいろと考えていかないとね」と話の題材が幅広い。いまでこそ無趣味だが、若い頃は釣りに大ハマり。4時に仕事を終えるとそのまま芦ノ湖へバス釣りに飛んで行ったことも。数年前に肩を悪くしてからはお休み中。好きな和菓子はどら焼き。「意外と焼酎のお茶割りに合う」そうだ。

 

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