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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2014.03.14

被災地への中学生復興支援ボランティア活動を続けている
青木 信二さん
森の里在住 59歳

子どものため 何でも実践

 ○…東日本大震災から3年。森の里地区の青少年健全育成会連絡協議会(青健連)会長として、3度目となる中学生復興支援ボランティア事業を今月21・22日に行う。かねてから支援している石巻市相川地区の仮設住宅や仙台市内の寺院を訪れ、食事会などで住民と交流する。参加するのは森の里中の生徒など34人。半数は昨年に続く参加だ。

 ○…過去の訪問では花壇の整備やワカメ漁体験、がれき処理などを実施。「森の里中では10年以上にわたり、生徒のボランティア活動が盛ん。だからこそ親御さんも活動に理解をしてくれた」と話す。「今後大きな災害が起きた時、子どもたちが東北の被災地を訪れた記憶がきっと役に立つ」とも。地域住民からも支援を受けつつ、青健連独自の活動として続けてきた。

 ○…青健連会長を務めて6年目。全国各地の取組みを研究し、森の里仕様に置き換えて実践してきた。小学生を対象にした「ミニもりプロジェクト」では、大人に交じって子どもたちが地域の祭りに模擬店を出店。企画運営を児童たちが行い、専用の通貨を給与として支払う。今では地域の名物行事だ。「子どもが大人の社会に入っていく、ということがしたかった」とその趣旨を話す。PTA会長や市P連の役員を経て、現在は市の社会教育委員会議の議長も務める。多忙な日々だが「大変ではないですね。楽しくて仕方ない」と断言。子どもと大人が「共に楽しみ、共に学び、共に育つ」のが活動のテーマ。

 ○…愛媛県松山市出身。兄の後を追って「朝から晩まで建築設計のことだけやっていた」という学生生活を送り、卒業後は設計事務所へ。31歳の時、兄とともに独立。市内に設計事務所を構えた。職場のパソコンの半分は設計のデータ、もう半分は青健連活動の資料だ。一男二女の父でもあるが「昔、子どもに『お父さんの仕事はPTAなの?』と言われたことがありますよ」と笑顔を見せた。

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