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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2014.03.21

4月に創立50周年を迎える「厚木市手をつなぐ育成会」の会長を務める
風間 陽子さん
下荻野在住 58歳

責任感ある大人に

 ○…来月に創立50周年を迎える「厚木市手をつなぐ育成会」の会長。会は市内に住む障がいがある人たちが、地域社会の中で生き生きと暮らせる環境づくりをめざし、ともに励まし助け合いながら障がい福祉を推進していくことを目的としている。会長に就任したのは2013年4月。就任時、会長の器ではないと思ったのが正直なところだったと複雑な胸中を明かすが、後に続く人たちに何かを残していきたいという想いは強くあったという。会員は、正会員98人とボランティアなどの賛助会員15人。

 ○…障がいがある人を雇用する、ぼうさいの丘公園内のともしびショップ・喫茶「きらら」の運営に00年9月の立ち上げから携わってきた。きららにいるときが一番楽しくて向いていると笑顔を見せる。障がいがある子どもたちが世の中で生きていけるように指導し、失敗したときには間違いを素直に言える人になって、自信をつけていってほしいと願う。「お金をいただいている以上、障がい者だからといって甘えは許されません。敬語を使い言葉は丁寧に。責任感はしっかりと持ってもらっています」と時に厳しく接することも。それでも、巣立っていった子どもたちから今でもきららが好きと言ってくれたときのことが忘れられないと目にうっすらと涙を浮かべる。

 ○…横浜市生まれ。高校を卒業後、日産自動車に勤務していたときに夫と出会った。厚木に来たのは、81年の春。息子は自閉症で、現在、福祉事業所に通う。「いろいろな方に引っ張っていただき、支えてもらえて本当にありがたいです。私はとても幸せ」。息子と近場をウォーキングするのが「究極のリフレッシュ」になっているそう。

 ○…4月に記念誌の発行、5月には記念式典を控え多忙な毎日を送る。「親同士の親睦を図ることもそうですが、子どもを楽しませ、子どもの笑顔が一番大事」。厳しくも明るく飾らない人だ。

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