戻る

厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2015.10.16

10月1日付で教育長に就任した
曽田 高治さん
海老名市在住 61歳

子どもの幸せ 常に追求

 ○…「電話がかかってきたときは、まさか私がと。まさしく、晴天の霹靂でした」。打診があったのは今年の8月。「引き受けたからには、職責を全うしたい」。そう語る目は、まっすぐ前を見つめる。

 ○…1981年、社会科の教員として依知中学校に赴任。そこから、長い教員生活がスタートした。当時は校内暴力全盛期。「締め上げられたりもしましたけど、負けないように全力で

対峙していましたね」と当時を振り返る。そもそも、教員になったきっかけは、自身の中学時代に受けた体罰。そうした負の体験を子どもたちにさせたくない、という想いと人と関わる仕事ができたらということで大学の教職課程で学んだ。

 ○…依知中から藤塚中、東名中を経て、2000年に初めて市教育委員会へ。教員生活34年間のうち、教育行政に計3回合わせて約10年間携わった。今年3月までは藤塚中で校長として勤務。現場と行政の両方を経験したことを「この10年間の意義は大きいです。行政関係の人と関わることで世界が大きく広がったと思います」と話す。

 ○…教育行政において先駆的な取組みを行う厚木市。いっぽうで「最後に残るのは人」と語る。「大切なのは、教員が子どもと向き合う時間。本来の教員としての仕事をやってほしい」。「子どもの成長に寄せる想いは、行政も保護者も一緒。厚木の子どもたちの幸せは何かということを常に追求していきたいです」そう話す姿は子どもへの愛情に満ち溢れる。

 ○…新潟県柏崎市出身。5人兄弟の4番目として生まれ、15歳のとき埼玉へ。働きながら定時制高校へ通い、中央大学法学部法律学科の夜間部へ進学。個人の法律事務所で働きながら教員を目指した。好きな言葉は「努力」と「初心忘るべからず」。「苦労したと思われるのは嫌で」と言葉少なに語る。趣味は読書。お気に入りは藤沢周平。妻と2人の子どもの4人家族。

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    厚木・愛川・清川 人物風土記の新着記事

    厚木・愛川・清川 人物風土記の記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS