厚木市内で東名厚木病院などを運営する社会医療法人社団 三思会(中佳一理事長)は5月11日、日本の医療法人として初めて、ミャンマー投資委員会(MIC)から健診クリニックをミャンマー国内に開設する許可を得たと発表した。
ミャンマーでのクリニック(診療所)開設は、三思会の国際貢献活動の一環。同法人の中期計画・方針に位置づけられ、およそ5年前から準備を進めてきた。
ASEAN(東南アジア諸国連合)の後発加盟国であるミャンマーは現在、平均寿命が66歳。医療環境の未整備が課題となっていて、毎年約10万人がタイやシンガポールなど近隣国の病院を利用しているという。
診療所の場所は、ミャンマー最大の商業都市ヤンゴン中心部のバハン地区。ヤンゴン国際空港から10Km圏内の立地に開設される。
名称は「バハン健診クリニック(仮称)」で、日本人の医師と看護師が常駐する外来診療クリニックと、内視鏡など日本の医療機器を使用する健診センターを併設。診療所は三思会と(株)保健科学研究所(横浜市保土ヶ谷区)、現地との合弁会社が運営し、来年1月の事業開始を予定している。
受診対象者は現地人や同国で働く駐在員、日本人の旅行者などで、質の高い日本の医療サービスを日系保険会社とも連携して提供していくという。
「未病」広める取組みも展開
MICはミャンマー政府が任命する省庁縦断の機関。投資事業の認可の責任を負っている。「医療」は同国政府が指定する投資促進20分野の一つで、三思会は健診サービスを通じて技術や人材育成、さらに、神奈川県が取組む「未病」を広める講演活動なども行っていく。
三思会は1981年に開設。24時間365日の救急医療体制の病院やクリニック、健診や透析センター、介護施設などを手がけ、県央地区の地域医療を支えている。ミャンマーでのクリニックは同法人初の海外拠点になる。
同法人の広報担当者は「日本の医療技術とサービスをもって、ミャンマーの医療環境の向上に貢献していきたい」と話した。
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