4月1日付けで県厚木土木事務所の所長に就任した 関矢 博己さん 57歳
街の整備で人づくり
○…7年ぶりに厚木に戻ってきた。「当時進めていた馬渡橋(愛川町)の架け替えが今年2月に完成したこと。着実に進んだ事業に、時の流れを感じました」。厚木市と愛川町、清川村が所轄エリアの県厚木土木事務所で、80人超の職員を束ねる。道路や河川の整備、維持管理を担う仕事は「地域の安全・安心を生み、守ることが使命」と表情を引き締める。
○…横須賀出身。カエルを獲ったり、ハゼを釣ったり、自然と戯れた幼少期。採ってきた山菜を調理してくれた母の味を懐かしむ。学生時代は”ガテン系”のアルバイトに励み、石油タンクの基礎工事で三重県に1カ月住み込んだ経験も。またある時は映画館のスクリーンを作る会社で、福島県双葉町まで納品について行ったこともある。「まち並み越しの鈴鹿山脈がきれいでね。街それぞれに顔があるんだな、と」。噛みしめるように語る。
○…都市基盤の構築に興味を持ち、大学は土木学科へ進学。地元・神奈川で働きたいと県土木事務所へ入庁した。東日本大震災以降、被災地へ派遣される職員の住居確保など、後方支援に奔走したことは記憶に新しい。人や物資の流通が滞らぬよう、何を優先すべきか―。発災後すぐに訪れた熊本県益城町では、自分の職務に置き換えて街を歩いた。「モノ作りは人づくり」の精神で、後進の育成に力を入れる。
○…日々の息抜きは散歩の時間。自宅近くの境川(藤沢市)付近一つとっても、季節や時間帯により変わる表情に、素直に心癒される。「地に足ついた移動手段が好き」ゆえに電車が好き。いつか、学生時代の思い出を辿る旅を、と願う。「夜空に向かって走るような、銀河鉄道の夜を彷彿とさせる山陰本線の余部(あまるべ)鉄橋は今でも忘れない」ロマンチストの横顔が覗いた。
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4月19日