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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2019.11.01

きょう開幕の東日本軟式野球大会に出場する(株)リコー厚木事業所の監督を務める
清水 満さん
厚木市下荻野在住 33歳

「野球以前に人を育てたい」

 ○…きょうから茨城県内で行われる水戸市長旗第27回東日本軟式野球選手権大会に、神奈川県代表として出場する(株)リコー厚木事業所の監督。県大会決勝で同じ厚木に事業所を置く日立オートモティブシステムズ(株)厚木工場に快勝し、13年ぶりの出場を決めた。「これまで一度も勝ったことがなかった日立さんに勝っての優勝だったので、すごくうれしい」と破顔一笑。

 ○…チーム内最年長ではあるが、まだ33歳。昨年、前任監督から後任に指名された。悩んだが、「こんな経験は限られた人間しかできない。自分にとってきっとプラスになる。いや、してみせる」と決断。プレーヤー兼任監督という二刀流を選択した。まず「やらされる姿勢から脱却させたい」と着手。いつしか選手が自ら考え練習に取り組んだり、足りないところを皆で話し合う“大人のチーム”に。「監督が頼りないから、選手に自主性が芽生えた」と笑う。

 ○…山梨県出身。高校時代は甲子園にも出場。大学まで硬式を続けたが、プロの夢は果たせず、社会人野球に進む際に硬式で関西の会社、軟式でリコーに誘われ、関東を選び軟式へ。当初「軟式を甘く見ていた」と苦労したが、「でも硬式とは全く違う新たな魅力を感じた。知識の幅も広がった」と困難を力に変えた。

 ○…昨今の子どもの野球離れに「寂しい」と一言。少年野球教室を開催するなど、普及にも努める。東日本大会に向け、「県代表として恥じない野球と態度で臨みたい」と話す。チーム作りについては、「仕事・野球・プライベート、バランスよく、すべて充実させてほしい。家庭があって野球ができている。それを忘れてはいけない。野球以前に人としてしっかりとした人材を育てていきたい」と真摯に語る。独身。趣味は映画観賞。

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