厚木・愛川・清川版 掲載号:2020年8月7日号 エリアトップへ

来年3月の真打昇進を決めた落語家 柳家 小太郎さん(本名:塚本洋平) 厚木市中依知出身 41歳

掲載号:2020年8月7日号

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「初めて夢中になったもの」

 ○…来年3月21日に真打への昇進が決まった厚木市中依知出身の落語家。『あつぎ青春劇場落語会』への出演や鳶尾団地内のTobioギャラリーでの『柳家小太郎独演会』開催など地元ファンも多い。師匠から昇進が決まったことを聞いた瞬間の思いは「いよいよ来たか」。昇進後は、「柳家㐂三郎(きさぶろう)」を名乗る。

 ○…やりたいことが見つけられず大学卒業後もしばしぶらぶら。ある時、落語好きな友人に誘われ初めて寄席に足を運ぶ。そこで高座に上がっていたのが師匠となる柳家さん喬。「おもしろい!」。湧き上がる気持ちを抑えられず即弟子入りを懇願。だが簡単には叶わず4カ月通いついに許された。落語界は昔からのしきたりがたくさん残る特別な世界。「辛いこともあったけど、今思うと自分のためになっている。辞めたいと思ったことは一度もない」。

 ○…愛川町中津で生まれ、中2から中依知へ。「子どもの頃は絵を描いたり、水泳、テニスなどをかじった。褒めてもらえるんだけど…。これまで何にも執着することはなかった」。落語との出会いはまさに奇跡だったかもしれない。両親は他界し兄妹も独立。自身も都内で一人暮らしのため、厚木の家は無人の状態。「兄妹と交代で時々風を入れに行ったりするけど、人がいない家は傷みが早い」と寂しそう。

 ○…学校等で落語を聴かせる機会もあり、思った以上に子どもたちも笑ってくれるという。寄席に来てくれる若い人も増えたそう。「若い人にとっては、古典落語とかの古臭いものが逆に新しく感じられるんじゃないかな」。特に今笑いが必要とされているのではと感じる。「自分と同じように初めて聴く人に刺激を受けてもらえたら」。真打の芸に精進する。
 

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