法務大臣から感謝状を授与された 伊藤 雅彦さん AOI七沢リハビリテーション病院医師 66歳
「Let It Be」の精神で
○…黒羽刑務所(栃木県)の医務部で毎月1回、20年もの間、入所者の診療を続けていることへの功労に対し7月1日、法務大臣から感謝状が贈られた。コロナの影響もあり、授与式は後日、黒羽刑務所で行われた。「長年続けてきたことが評価され、嬉しい気持ち」と喜ぶ。
○…黒羽刑務所は、関東近辺の主に初犯を収容する大規模な刑務所。きっかけは栃木県医師会からの依頼だった。勤務を始めた2000年頃には、2000人が収容されており、恐怖心もあったという。「常に緊張感がある。刑務所の入口から医務部にたどり着くまでに9つもの扉があり、全てに鍵がかかっていて。詐病で診察を受ける人も多く、見極めるのが難しい」と、刑務所での苦労を吐露する。「ただ、刑務官によって矯正させられているので、規律ある診療はできる」。だからこそ、今でも診療を続けている。
○…北海道出身。中2のときに雪遊びに夢中で肺炎を患った。そのとき「医者は病気を治す素晴らしい職業」と思い、目指すように。防衛医科大学への進学を機に上京。その後、ハーバード大への留学や大学講師、病院理事長などを経て、18年10月からAOI七沢リハビリテーション病院に内科医として勤務する。
○…小4のときにビートルズと出会い、213曲全ての歌詞を暗記した。「好きだったから自然と覚えられた」。その影響でエレキギターを始め、バンドを結成。大学ではドラムを独学で習得し、ベストドラマーに選ばれたことも。医師になってからもバンドは続けていたが、現在は休止中。好きな言葉は「Let It Be/なるようになる」。「人生、好きなことをやってきただけ」と笑う表情は、清々しかった。
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4月19日