はやぶさイレブンで男子サッカーに挑戦する元なでしこジャパンの 永里 優季さん 厚木市鳶尾出身 33歳
「すべての価値観が肯定される社会に」
○…厚木市から将来のＪリーグ参入を目指す「はやぶさイレブン」に今月米国のチームからレンタル移籍。同チームで県社会人リーグ２部の男子サッカーに挑戦する。「スポーツ選手の価値を高めるために社会的メッセージを発したいと考え、まずはチャレンジできるということを伝えたい。これまでの経験や練習で培ったものを試してみたい」と貪欲に語る。
○…「厳しい父親にやらされた（笑）」と小１でサッカーを始める。だがのめり込み、６年生で日本代表を意識。中学時には希望の職業としてプロサッカー選手と表明していた。念願叶い代表入り。ワールドカップ優勝も経験した。「Ｗ杯優勝は一瞬の喜びで、それまでの辛かった場面の方が記憶に残る」とつぶやく。経験を重ねる中でサッカーの捉え方も変化。「自分を表現する手段。技術を追求する楽しさもある」と話す。
○…現在は10年ぶりに実家で両親と暮らす。「毎日母親の手料理が食べれて幸せ」と相好を崩す。同じチームの兄、同じく元日本代表の妹とも話す機会が増えた。「自然体で居心地のよい存在になった」。海外生活ではバンド活動や絵画など趣味も多彩。レンタル期間は今年末まで。日本滞在中にやりたいことは？に「ウェイクサーフィン、フットゴルフ、ボルダリング」と即答した。
○…「はやぶさはレベルの高い選手も多く、学ぶことが多い。可能性を秘めた楽しみなチーム。自分自身もどのような化学反応が起きるか、どこまで伸びるか楽しみ」とポジティブな言葉が続く。「今回の挑戦は多くの人にいろいろなメッセージとして伝わったと思う。価値観は多様。すべての価値観が肯定されていく社会であれと思う。そういうアクションを続けていきたい」
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