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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2020.11.27

今年度生活衛生功労者厚生労働大臣表彰を受けた
高橋 寛さん
厚木市恩名在住 72歳

仕事に感謝、周りに感謝

 ○…理容業について組織活動の推進、衛生措置の改善向上などに顕著な功績があったとして、2020年度の生活衛生功労者厚生労働大臣表彰を受けた。現在、神奈川県理容生活衛生同業組合副理事長、同組合厚木支部長を務める。「これまで組合員のためにとがんばってきたことが認められた気がして素直にうれしい。人間は最後は人のために尽くせるかどうか。そういう意味では最高の人生だと痛感している」と感慨深そう。

 ○…子どもの頃は勉強嫌い。何のきっかけがあったわけではないが、「おもしろそう」と、16歳で理容の道へ。全国コンテスト優勝の地元オーナーの店での厳しい修行を経て、22歳で独立開業。今も「カットサロン タカハシ」を営む。開業後組合にも加盟。「人の面倒をみるのが好き」「頼まれたら断れない」という性格で、次第に役職を任されるように。「役職は周りから推されて就くもの。そして依頼されたら勉強の場だと思い受けること。それで人は育つ。私も周りに育てられました」。

 ○…生まれも育ちも厚木。開業直後に結婚し、2男児を設ける。二人とも独立し長男は理容、次男は美容業へ。さらに孫4人のうち上2人が理容学校に進み、下二人も理容関連の仕事を視野に入れているという。「全員自分たちの意思で同業を選んでくれていることは素直にうれしい」。組合でも教育部長を一番長く務めるなど、後輩の指導に尽力してきた。

 ○…15年近く務めた支部長を来年3月末の任期で退く。「ポストを空けてあげないと後輩が育たない。勉強する場を与えてあげたい。もちろん協力はしていく」。「昨年他界した師匠は技術を磨き業界のために尽くした。私は組合員のために尽くしていく」 

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