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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2021.03.12

3月15日に初のエッセイ集『ちょっと言いすぎかしら?』を出版する
池田 智子(ともこ)さん
厚木市松枝在住 

「人生楽しまなきゃ」

 ○…3月15日発売のエッセイ集『ちょっと言いすぎかしら?』(文芸社)の著者。日常の何気ない場面を切り取り書き綴ったユーモア満載の一冊。読み終えた後でほっこりした気持ちにさせてくれる。「書き綴った作品をいくつか出版社に送ったら、『もっと送ってほしい』と言われ、書き溜めたものをほとんど送ったら、出版することになった」と笑う。「読んだ方にクスッとでも笑ってもらえたらうれしいわ」と柔和に話す。

 ○…厚木高校2年の時にふと文芸部に入部。そこで、高校教師も務め落語好きだった父と文章を書くのが得意だった母の血か、急に書くことに目覚める。「詩を書けと言われ、言葉を考えることが新鮮で楽しくて楽しくて」と傾倒していき、大学で受講したエッセイ講座で、テーマについて書く面白さも知る。会社を退職後本格的な作家をめざす。2006年には家族を題材にまとめた随筆集『池田家の人々』でデビューを果たした。

 ○…幼少から厚木で暮らす。現在は、長男と長女との3人暮らし。毎日だいたい2時間ほどパソコンに向かい執筆するのがルーティンだとか。訪ねてきた近所の人と庭で話したちょっとしたシーンでも面白い会話があると切り取てって作品に。「人生ってやっぱりつらいことの方が多いと思うの。悲しそうな人を見るとこちらもつらくなるから、そういう人を少しでも笑わせたくて」。

 ○…今後の作品として「厚木に住んで」というテーマで構想中だという。理由を聞くと、「なんか厚木がつまらななくなった気がして…」。すくに「でもね。今も楽しい魅力がいっぱいあると思うの。だからそれを発見して紹介したい。自分が生きいることを実感したいから」。最後に目を輝かせた。

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