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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2021.07.23

厚木市の副市長に就任した
上前 行男さん
平塚市在住 60歳

誠心誠意 人事を尽くす

 ○…県職員として9年間籍を置いた厚木土木事務所では所長などを歴任し、県土整備局長で退職。まちづくりの一端を担った実績を買われて白羽の矢が立てられた。志半ばに急逝した前副市長とは、「頑張ろうな」と互いに声を掛け合う間柄だった。「無念だっただろう」と想いを寄せ、「彼の想いや熱意をつなげたい」と重責を引き受ける決意を固めた。座右の銘は『誠心誠意、人事を尽くす』で、「持っているものすべてを尽くして、一生懸命やりたい」と抱負を述べる。

 ○…市民目線で課題に目を向けると、新型コロナウイルス感染症と災害対策は待ったなしの状態だ。ワクチン確保や相模川水系の管理体制には県との調整は不可欠。市政の指揮を執る小林市長の考えや市民の要望を国や県に届ける「パイプ役を担いたい」と役割を捉えている。まん延防止等重点措置で苦境に立つ市内事業者にも触れ、「耳を傾けてお役に立てるよう努めたい」と語る。

 ○…仕事を離れて家庭に戻ると、孫を持つ好々爺。親元を離れて県外へ巣立った3人の子どもや2人の孫とは、オンラインで画面越しにコミュニケーションを図るといい、自然と目尻も下がる。息抜きは妻とのドライブ。コロナ禍以前には、苗字の「上前」のルーツを辿り、祖父の出身地でもある京都府や福井県などを巡るなどアクティブな一面も。

 ○…豊富な観光資源とアクセスの良さを挙げ、観光・産業・農業振興において「厚木市の持つポテンシャルは高い」と分析。まちづくりを担う視点で、「強味は伸ばしていかなければいけない」と言葉を続けた。会話の中にスピード感といった言葉を繰り返すのは「心も身体も豊かな生活」とする市民サービス向上への熱意の表れと捉えた。

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