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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2023.01.27

2月に「お寺婚活カフェ」を開催する長谷寺の住職を務める
加藤 英宗さん
厚木市長谷在住 54歳

「人が集う場に」

 ○…2月に結婚相談所と連携し「お寺婚活カフェ」を開催。法話などを行う。同企画はこれまでも対象年齢を変えて何回も実施してきた。もともと座禅や写経など寺子屋を開いており、「参加者同士が交流し結ばれたのが2組、ここで結婚式を挙げたカップルも5組いますよ」とほほ笑む。婚活カフェでは年代に合わせた話題を心掛ける。「前もって何も考えてなくて、その場の雰囲気でというのが多いかな」と茶目っ気たっぷり。

 ○…実家は同じく長谷の福昌寺。3兄弟の次男として生まれ、玉川中卒業後、修行に。夜間高校、短期大学を経て、再度本格的な修行を重ね地元に戻ると、廃寺だった長谷寺を復興させるための行動に出る。「必要な資格を趣味として取ろうと思って」と、普通自動車免許に始まり、大型二輪、牽引、大型特殊二種自動車、2級建築士、2級電気工事士、ブロック塀診断士のほか、あげくは調理師免許や潜水士まで。「人生楽しみましょう」

 ○…夫人と二男・一女の5人暮らし。実業団の選手だったという夫人の影響で、子どもたちは皆バスケ部だったそう。寺の駐車場の一角にはバスケのゴールも。半端ない資格の数からもわかるように「できることは何でもやる」主義。寺の新たな設備も自分で作り続ける。これまで婚活カフェでは手作りケーキも振舞ってきたが、「今回は長男が米粉を使って作るので楽しみ」。

 ○…「今まで個人でやりたいようにやってきたが、この歳になり他者とのコミュニケーションや繋がりの大切さを感じるようになった」。今後の寺のあるべき姿について、「法事以外にも観音様の前にみんなが集い、命を楽しむ場にしていきたい」。エネルギーは尽きない。

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