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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2023.02.03

2月12日市文化会館で開催の相模人形芝居大会に参加する林座の座長を務める
葉山 修次さん
厚木市林在住 42歳

厚木愛で伝統文化を紡ぐ

 ○…国指定重要無形民俗文化財の相模人形芝居を伝承する林座の座長を務める。2月12日にはコロナの影響で久しぶりの開催となる相模人形芝居大会に、同じく市内にある長谷座と共に参加する。「うれしい反面、どれだけできるか不安もある」と心境を吐露。それでも「世の中が移り行く中で変わらないものがある。それが伝統文化。可能な限り残していく役割を果たしていきたい」。

 ○…林座の地元、市内林で生まれ育った。仕事で一旦離れたが、募る地元への想いに35歳の時に会社を興し凱旋。「地域に貢献したい」と、父親が携わっていた林座の活動を手伝い始め、いつしか父に代わり正式な座員に。4年ほど前に周囲に推され座長に就任した。「座の中の環境づくりに一番気を遣ってきた。技術指導はうまい方に任せる。やれることしかできないですから」と笑う。

 ○…現在、夫人と娘二人と暮らす。「家族は人形芝居にまったく興味ない」と苦笑。「でも人の気持ちがわかる子には育ってくれたと思う」と父親の顔も。本業のものづくりの会社に加え、友人と飲食店の経営にもタッチ。さらに少女サッカーチームの活動にも関わるなど多忙を極める。サッカーの話でひと盛り上がりし、気持ちが伝わってくる。また津軽三味線に魅せられ教室に通い習得するなど多才だ。

 ○…今回の人形芝居大会では、特に顔や指先の動きなど、人形の表情に注目してほしいという。「何百年も前から人形は変わらず、変化する時間の流れをずっと見続けてきた。なんてふと考える時があるんですよね」。外に出て地元の良さを痛感し、今後も精力的に地域貢献をしていきたいという。「自分は近所の人たちみんなに育てられましたから」。厚木愛があふれ出ていた。

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