厚木・愛川・清川 人物風土記
公開日:2023.06.23
厚木市スポーツ協会の新会長となった
宮崎 昌彦さん
厚木市妻田西在住 64歳
異色の道も全力疾走
○…「スポーツを通して、思いやりや協調性を学べました。スポーツはする人も観る人も、支える人も一体となり、感動を共有できる。協会の運営に尽くしたい」。協会には約30の競技団体が所属し、若手アスリートの育成や生涯スポーツ行事を開いている。スポーツ振興を縁の下から支え、時には旗振り役や発信源になる。その真ん中に、元・保健体育の先生がやってきた。
○…出身は福岡。小学校の頃から野球にのめり込み、甲子園を目指して強豪の福岡大学附属大濠高校へ。実家の酒屋を手伝って鍛えられた足腰で主将を務めた。3年夏の試合で放った逆転ツーベースは、新聞記事になった。「芯に当たって抜けたんです」と余韻を味わうよう。厳しさと心地よい緊張感の中で監督から言われた「どんな時も平常心」を座右の銘にしてきた。
○…保健体育の教員として神奈川県に就職。赴任した厚木市立林中学校で野球部の顧問となり、100人以上の大所帯を教え、試合に明け暮れた。その後、かながわ・ゆめ国体(1998年)の事務局に異動。開会式の運営を担い、参加者の調整に奔走。教員としては異色の道を歩み、県警少年課で学校と警察のつなぎ役になったり警察学校で教えた事も。中学校の管理職を退職した今は厚木緑ヶ丘幼稚園の園長や市教育委員も務める。
○…休日はひた走る。おすすめコースは小鮎川沿いに荻野運動公園に向かう道。逞しい手首に巻いた腕時計は、定年祝いでもらった愛用品だ。スイッチを押して1日の消費カロリーや心拍数をチェックしつつ「今日は1万2千歩ですね」とさらり。就任後もせわしなく動き回り、すでに新会長の名刺は配りつくした。フルマラソン8回出場の猛者でもある。
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