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厚木・愛川・清川 トップニュース教育

公開日:2023.06.30

地域学校協働活動
公民館で子どもを支える
25年度厚木市地区で

  • 活動のシステムイメージ(厚木市HPより)

 厚木市は、「公民館を核にした地域づくり」とする地域学校協働活動に2021年度から着手。すでにモデル指定した4公民館の地区で実施しており、今年度新たに4館でスタートを切る。25年度までに全地区開始の体制を整える予定だ。

 地域学校協働活動は、17年3月の社会教育法改正で位置付けられた地域教育制度。 地域住民、学生、保護者、NPO、民間企業、団体・機関等の幅広い地域住民らの参画を得て、地域全体で子どもたちの学び舎や成長を支える活動。また、地域と学校が相互に連携・協働して様々な活動に取り組んでいく。

 これまで厚木市では18年度から全小中学校に学校運営協議会を設置。地域住民が学校運営に参画し「地域とともにある学校づくり」を行うシステムを構築してきた。

 21年度からは、市独自策として地域の教育拠点である公民館を地域学校協働本部に設定。教育長が地域学校協働活動推進員を委嘱し推進員を中心に『公民館を核にした地域づくり』を展開していくことにした。

モデル公民館でスタート 

 21年度に依知南と森の里の2公民館をモデルに指定、翌22年度には南毛利と依知北の2館を追加し、各館で推進員を委嘱後、活動をスタートさせた。

 昨年9月の4館の推進員らによる連絡会では、「月に1回3校の推進員が集まりお茶会と称した情報交換を実施。3校の校長・学校運営協議会会長と『学校ボランティアの在り方』について話し合う場を設定した」(依知南地区)。「3人の推進員で北小6年生を対象にした『防災・交通安全教室キャンプ』を企画。ジュニアリーダーの実践の場も兼ねることができた」(依知北地区)など、各地区の取り組みを発表。推進員の声として、「推進員一人では動けない。公民館や学校の中で企画したり悩みを聞いてくれたりする仲間づくりをしてほしい。地域にネットワークを持つ公民館のバックアップが何よりありがたい」などがあった。

今年度新たに4地区で  

 市内では今年度新たに、睦合南、厚木南、小鮎、玉川の4地区で同活動を始める。

 このうち睦合南公民館では、今月地区内の小中学校に各1人の推進員を教育長から委嘱。29日に学校と会議を開き、活動をより理解してもらうための話し合いを行った。同公民館の関係者は、「地域と学校の困りごとが解決できたら」と期待する。

 また、9月には睦合南公民館に地域住民を集め勉強会を開催予定。グループワークなどを実施するという。

 市では、「25年度までに同推進員を全地区の公民館に配置する予定」としている。

愛川町ではすでに実施中

 愛川町は、18年度からこの取り組みに着手。愛川東中学校に推進員を配置し、同校区で先行して実施。20年度に全小・中学校区に広げた。

 同町の提供資料では、子どもたちへの効果として「地域住民との交流により、体験や経験の場が増え、コミュニケーション能力の向上につながる」「地域への理解・関心が深まる」ほかを挙げ、学校へは「保護者や地域住民の学習支援は、学校の教育水準向上に効果がある」ほかを指摘。地域へは「教育力が向上し、活性化につながる」「地域住民の生きがいづくりや自己実現につながる」と分析している。

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