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公開日:2023.12.22

清水小150周年
教員考案の校章紡ぐ
残る明治・大正期の玄関

  • 児童が作った校章(清水小提供)

  • 社務所に残る校章

 厚木市立清水小学校(妻田西/笠昇校長)が今年度150周年を迎え、12月7日に記念の航空写真撮影を行った。隣接する妻田薬師境内には明治期に造られた校舎の玄関が移築・保存されており、今も子どもたちの姿を見守っている。

 同校の創立は、1870年(明治3年) に静学館(せいがくかん)が有志により創られたのが発端。73年(同6年)の小学校令発布とともに小学校に引き継がれ、80年(同13年)には、当時の妻田薬師の地に校舎が建てられたという。92年(明治25年)には三田村外五ヵ村組合立尋常高等清水小学校と改称。1915年(大正4年)に現在地に校舎が新築され、この11月10日を開校記念日とし、翌16年(同5年)に校歌・校章を制定した。55年(昭和30年)の市制施行に伴い、現在の厚木市立清水小学校の名称になった。

人文字で校章

 今年度150周年を迎えるにあたり、様々な記念イベントが催されている。記念式典は来年2月の予定だが、7日には記念の航空写真撮影を実施。児童らが校庭で人文字による校章を形どり、撮影を行った。

 同小の校章は、大正時代の教員がデザインし制定されたもので、妻田薬師境内にある大楠と湧出する清水にちなんで、清水の流れと菊水を表している。菊水とは紋所の一つで楠氏の家紋として名高いと言われている(同校ホームページより)。

社務所上部に校章

 1915年に現在地に校舎を新築した際、それまで使用されていた校舎の玄関部分を、現在の妻田薬師境内に移築。以来同薬師の社務所として使用されている。

 屋根に近い正面上部には、木彫りの校章が残っており、当時を知る卒業生は、「見てわかるようにとても立派な造りだった。当時の校舎の一部が残っている歴史ある学校はほかにあまりないんじゃないか」と話す。校庭の大楠とともにずっと子どもたちを見守る。

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