清川村(岩澤吉美村長)は2月21日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は25億8420万円(前年度比1・9%減)、特別会計は8億1902万5千円(同0・3%増)。簡易水道と公共下水道を企業会計化したことで、予算総額は43億7273万円(前年度比26・7%増)となり、過去10年の中では最大規模となった。
収入の柱である村税では、個人村民税の増収があるものの、評価替えに伴う固定資産税の減少や国有資産等所在市町村交付金等の減額で、前年度比2・0%減の12億3023万3千円とした。定額減税の影響等を見込まない編成とした。
岩澤村長は「初年度となる第4次総合計画の基本構想や前期基本計画に基づき、村民に寄り添いながら地域特性を活かし将来にわたって持続する村づくりに努めていく」とし、「村の将来像である『水と緑あふれる心のふるさと』を目指して基本目標に基づき予算編成をした」と語った。
主な事業として防災分野では、年間約235万人が訪れる宮ヶ瀬地区の防災拠点用地に10基の災害用防災トイレ設置と災害用備蓄品として新たに飲料水を製造する浄水器5台購入に4424万9千円を計上した。
自然環境の保全分野では、森林管理により吸収された二酸化炭素等の吸収量をクレジットとして国が認証する制度を活用し、売却することで森林整備財源の確保を図るJ―クレジット推進事業に450万円を計上した。水源の地域振興では宮ヶ瀬湖の湖面利用に関する5者(国、神奈川県、清川村、愛川町、相模原市)協定のうち、行われていないフィッシング利用について、実現の可能性について調査業務負担金40万円を盛り込んだ。
福祉面では、認知症や行方不明のおそれがある高齢者に対し、名前や住所が分かる二次元コードが印刷されたシールを交付する見守り支援に7万6千円を計上した。
そのほか、茶の販路拡大に向けた商品の製作に144万円、宮ヶ瀬小学校休校に伴い緑小学校に通学する児童の安全確保のための送迎員配置に51万5千円、妊婦健康診査等費用の助成の拡充、帯状疱疹予防接種費用の補助の拡充など。
新年度予算案は3月6日からの村議会定例会で審議される。
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