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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2024.09.13

9月17日から29日まで、ぎゃらりー喫茶なよたけで初の個展を開く
青木 純子さん
厚木市旭町在住 39歳

アートの力で厚木を面白く

 ○…どことなく物憂げな表情が印象的な「おばけちゃん」や、宇宙服を着た黒猫「ニャストロノート」など、愛らしいキャラクターを次々と生み出している。9月17日からは、「ぎゃらりー喫茶なよたけ」(厚木市中町)で初の個展を開催。自身も常連客という同店で開く個展に感慨もひとしお。卓上サイズの作品を中心に、「アートに触れる楽しさが伝われば」と準備を進める。

 ○…「幼稚園生のころから読書や絵を描くことが好きだった」と、クッキーの缶にしまったクレヨンを手にお姫様やキャラクターの絵を描くのが日課だった。学校で美術を学ぶという目標はかなわなかったが、30歳を前に出合った「チョークアート」の色彩に魅せられ、本格的な創作活動を開始した。

 ○…チョークアートは、オイルパステルを指で混色して描く技法。「指を使うので、自分の体温を伝えられるような気がする」と魅力を語る。2018年に「公募厚展」に初出展。過去にチョークアート作品が出展されたことはなかったが、結果は入選。その後も2度の入選を果たし、「厚木でチョークアートを知ってもらうきっかけになったかな」と笑う。

 ○…旅行が好きで、中でも北海道は子ども時代の夏休みを彩った思い出の地。今も母親と連れ立って頻繁に訪れ、早朝の釧路川にカヌーを浮かべて野生の動物を観察するのが至福の時間という。読書を通して言葉を紡ぐ楽しさにも触れ、俳句や短歌もたしなむ。初個展に並べる作品には自身のメッセージを添え、見る人の想像力を掻き立てるような趣向も加えた。「生まれ育った厚木の地に、少しでも恩返しができたらうれしい」。そんな思いを原動力に、アートの力でまちの盛り上げ役を担う。

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