依知中学校PTAが、今年度の優良PTA県教育委員会表彰を受けた。県内の小中高校36校のPTAが表彰され、厚木市内からは唯一の受賞。地域との積極的な交流や会員の負担軽減に向けた試みなどが評価された。
依知中学校PTAでは、生徒と地域をつなぐ橋渡しとしての役割を重視。生徒会主体で行っていた周辺道路での花植え活動を3年前にPTA主催事業にし、生徒や保護者60人程が参加するなど住民からも好評という。
依知南公民館の公民館祭りや長坂南公園高架下の壁画制作、南北駅伝など、地域の行事参加に積極的な同校の活動にも協力。「家庭教育学級」では、地元和菓子店を講師として招いた和菓子作りなどのユニークな企画も行っている。
前年度のPTA会長を務めた徳永高志さんは「地域住民や団体と連携することで、学校では経験できないことを学ぶ機会になる。地域と生徒の交流の場が増えれば、さまざまな場面で助け合うことや声がけがしやすい環境づくりにもつながる」と意義を語る。
コロナ禍ではPTA活動の制約を余儀なくされたが、慣例的に実施していた事業のあり方を見直す契機となった。事業を再開する中でPTA役員や保護者の声を聞く機会を設け、行事の必要性や役員の負担について話し合いを行ったという。
共働き家庭の増加などを背景に、PTA活動が会員の負担にならないよう「より参加しやすいPTAにすべきではないかという議論も本部役員で行っている」(徳永さん)という。
書面総会、広報電子化
例えば、PTA総会は書面で行う形式にして集合する手間を軽減。専用メールやクラウドを活用して情報伝達の効率化にも取り組み、広報誌の電子化により作成の負担や製作費を抑えるなど、活動のデジタル化に力を入れる。
徳永さんは「今後も役員で話し合いを進め、さらなる改革をしていきたい」と話し、「今までPTAに携わってきた方々の功績が評価されたことはうれしい。このような賞をいただいたことで、地域の方々もやりがいを感じてくれるのでは」と、受賞をきっかけに今後の活動に弾みをつけたいという。
9月19日には徳永さんと安藤史校長が厚木市役所を訪れ、佐後佳親教育長に受賞を報告。佐後教育長は「皆さんの活動は子どもたちの健やかな成長につながる。今後も厚木の教育のために力添えをいただきたい」とたたえた。
同表彰は、子どもの健全育成などに向けて優良な実績を上げたPTAに与えられる。
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