令和6年度ボランティア功労者厚生労働大臣表彰を受賞した 磯田 恵美さん 厚木市鳶尾在住 77歳
ボランティアで人生を彩る
○…「奉仕団が50年も続いたことのご褒美だと思っています」と謙そんする。視覚障害者向けに市の広報誌などを音訳し、届ける「厚木市録音赤十字奉仕団」での長年の活動が認められ、ボランティア功労者厚生労働大臣表彰の栄に浴した。「誰のための活動なのかを伝えていくことが私の仕事です」。その言葉どおり今も精力的に活動を続けている。
○…奉仕団で活動を始めたのは40歳のとき、市の広報に掲載されていた講座の案内を見て受講したことがきっかけだった。「これまで母親と、主婦としてやってきた自分には新しい世界でした」と当時を振り返る。インターネットが発達していなかった時には、市のテレホンガイドをテープに録音したこともあり「おかげで厚木の地名と歴史はほとんどわかります」と茶目っ気たっぷりに笑う。
○…神奈川県横須賀市に生まれ、結婚と出産を経て厚木市の鳶尾に移り住んだ。小学生の頃からミッションスクールに通い、クリスマスには孤児院へお菓子を届けた。「周りの環境が、ボランティア精神を育んでくれたのかもしれません」と微笑む。鳶尾に住んでからは子育てをしながら、自宅の一室を使い近所の子どもたちの勉強を見ていた。「奉仕団に入るまでは家にいることがほとんどでした」と笑う。
○…趣味はテニスと読書。図書館に通い、さまざまなジャンルの本を読む。30年以上続けているテニスも、市の講座がきっかけで始めたもの。当時出会った仲間とは今でも交流があり、テニスを楽しむ旅行に出かけることも。「ボランティア活動でストレスを感じてはいけないんです。楽しみを持って行うもの」。その言葉からは長年の活動に対する知恵と愛情が感じられた。
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