清川村商工共栄会の会長を務める 落合 正広さん 清川村煤ヶ谷在住 55歳
○…6月7日の総会で清川村商工共栄会の会長に就任した。現在の会員数は38事業者。「昔ながらの店は少なくなりましたが、新しい店も増えつつある」と、清川村の移り変わりを見つめる。昨年は会設立50周年を迎え、9月には記念事業として初の「きよかわむら祭」を開催。今年の総会で継続が決定し「多くの人の力を借りて、会を盛り上げていきたい」と熱意を語る。
○…ダムの湖底に沈んだ旧宮ヶ瀬地区に生まれ、中学2年生までを過ごした。「家の目の前が川だったので、父親とよくアユ釣りに行った。懐かしい思い出が詰まっている大切な場所」と、今でも旧宮ヶ瀬地区での日々を鮮明に思い出すことができる。村への深い愛着と「恩返しの気持ちもあって、会長職を引き受けた」と、その決意の背景には故郷への思いがある。
○…父親が創業した建設会社の2代目。高校卒業後から家業を手伝い始めるが、社会人としての自覚と仕事の幅を広げるため、一時、父親の勧めで測量会社に勤めたことがある。「父親には感謝しかない。測量の仕事を覚えたおかげで、仕事の幅が広がった。独学で学ぶこともできたかもしれないが、自分は日々、学べる環境に身を置く方が」と笑顔を見せる。現在、会社は次男が手伝っている。
○…妻と子ども4人の5人家族、2人の孫にも恵まれる。趣味はオートバイで、48歳で大型免許を取得して以来、週末には愛車で千葉県や山梨県へ仲間とツーリングに出かける。また5年前からは矢沢永吉に熱中し、ライブにも足しげく通う。「村に人が少なくなっていっても寂しくならないよう、みんなを元気づけないと」と、村への深い愛情を胸に会長としての活動にまい進する。