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公開日:2025.06.20
厚木児相相談件数
管轄変更後で最多
警察との連携が機能か
神奈川県が6月5日、2024年度の県所管(政令指定市・横須賀市を除く)6カ所(中央、平塚、鎌倉三浦地域、小田原、厚木、大和綾瀬地域)の児童相談所への虐待相談対応件数を発表した。全体の件数は8023件と、前年度から574件増加して過去最多。厚木児童相談所(厚木児相)は1748件と昨年度から12件の微増となった。
「心理的虐待」が最多
相談の種別では、子どもへの暴言や、子どもの目の前で親が配偶者に暴力を振るうなどの「心理的虐待」が5005件と、全体の約6割を占め最多だった。次いで「保護の怠慢ないし拒否(ネグレクト)」が1572件、「身体的虐待」が1377件、「性的虐待」が69件と続く。
県子ども家庭課によると、「心理的虐待」は10年度から増加傾向にあり、その要因の一つとして警察との連携強化があるという。現在、児童虐待に関する周知が各所で徹底されてきたこともあり、警察が児童虐待の疑いを認知した際に、児童相談所へ情報が共有される体制がとられている。
同課は「これまで見えていなかった虐待の実態が、警察との連携で把握できるようになったのでは」と分析する。実際に24年度の相談経路別件数では、警察からの通告が3491件ともっとも多く、全体の4割を占めている。
厚木児相は微増
24年度の厚木児相(厚木市、海老名市、座間市、愛川町、清川村)の相談件数は1748件。これは、綾瀬市が管轄から外れた21年度以降では最多であり、22年度の1655件、23年度の1736件から微増傾向が続く。なお、管轄変更前の最多は、19年度の1854件だった。
県管轄の児相とは別に、厚木市が個別に設けるこども家庭センターで受け付けた24年度の件数は409件(前年度400件)だった。内容別では「ネグレクト」がもっとも多く、「心理的虐待」がそれに続いた。
市町村への相談は
児童相談所や各自治体は、虐待や子育てに関する相談・通告を受け付けている。主な窓口は以下の通り。▽厚木児童相談所【電話】046・240・6430▽厚木市こども家庭センター【電話】046・221・0181▽愛川町子育て支援課【電話】046・285・6932▽清川村子育て健康福祉課【電話】046・288・3861▽児童相談所虐待対応ダイヤル189
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