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公開日:2025.06.27
熱中症搬送すでに急増
厚木市は前年同期比2倍
気温の上昇が著しくなる季節を迎え、厚木市と愛川町消防本部管内では熱中症による救急搬送が増加している。両本部が統計を開始した5月1日から6月23日までの熱中症搬送者数は厚木市管轄では23人、愛川町では4人だった。両消防本部では暑さが本格化する7月、8月を前に、「熱中症対策を徹底してほしい」と警戒を呼びかけている。
厚木市消防本部の管轄区域(厚木市・清川村)では、6月23日までの熱中症搬送者数は23人。これは昨年同期間の9人と比較して2倍以上の増加となっている。搬送者の内訳は、年齢別で「成人(18歳以上65歳未満)」が11人、「高齢者(65歳以上)」も11人、「少年」が1人だった。発生場所別では「仕事場」が9人(うち屋外6人)で最も多く、次いで「その他(公衆屋外・屋内・住居屋外)」が6人。
搬送時の傷病程度は、頭痛や嘔吐、倦怠感を引き起こす「中等症」が14人、意識障害やけいれん、手足の運動障害があらわれる入院を要する「重症」が2人となっている。
特に、搬送者のうち20人は6月16日からの1週間に集中しており、同本部救急救命課は、「急な気温上昇によって体調を崩す人が多く発生しているのでは」と分析する。
愛川町消防本部管内での搬送者は6月23日現在で4人で、前年同期の1人から3人増加。年齢別の内訳は「成人」が2人、「高齢者」が2人。発生場所別では「道路・屋外」が2人。次いで「住居等」と「仕事場」がそれぞれ1人ずつとなっている。傷病程度別では「軽症」が2人、「中等症」が2人だった。同本部は「のどが渇く前にこまめに水分補給をすることや、室内でもエアコンや扇風機を適切に使用してほしい。『昔は大丈夫だった』ではなく『今は無理しない』ことが大切」と注意を呼びかけている。
予防の徹底を
熱中症は、体温調節機能がうまく働かず、体内に熱がこもった状態で、予防の基本は「暑さを避けること」と「こまめな水分補給」。こうした中、行政も住民が暑さをしのぐための対策を講じている。特に危険な暑さが予測される際に発表される「熱中症特別警戒アラート」では、県内5カ所の観測地点全てで、気温や湿度などから算出する「暑さ指数(WBGT)」が翌日35を超えると予測された場合に発表される。
このアラートが発表された際、厚木市と愛川町では、冷房設備のある公共施設を「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)」として開放する。厚木市では各公民館、市民交流プラザ、厚木市保健福祉センターなどが対象となる。一方、愛川町では町役場、文化会館など町内7カ所の施設が開放される。
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