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公開日:2025.07.11

東名厚木健康センター
「整い」の聖地 閉店
8月末日 歴史に幕

  • 閉店が決まった東名厚木健康センター

 厚木市民のみならず、多くの愛好者に支持されてきた「湯の泉 東名厚木健康センター」(厚木市岡田)が、設備の老朽化に伴い8月31日をもって閉店する。1997年3月のオープン以来、28年にわたり利用者の心と身体を癒してきた施設の閉店に、惜しむ声が上がっている。

 東名厚木健康センターは、1980年に日本初の「健康センター」として創業した湯乃泉グループの施設の一つ。かつてはその名前のとおり、サウナと風呂と美味しい食事を楽しめる「地域住民の憩いの場」のイメージが強かった。近年はサウナ愛好家からの支持を集め、利用客の2〜3割を「サウナー」が占めるほどになっている。

 同センターのサウナの温度は男性が100度、女性が98度の高温設定。三浦加代子副支配人によれば、最初は社内でも反対の声があったというが、「やってみて、ダメなら戻そう」という方針のもと試行錯誤を重ねたそうだ。当初は戸惑う常連客もいたが、今では「ここに入ったら他のところには行けない」という声が聞かれるほど、多くの人に愛されている。

 「若い人からしたら健康センターは、古いとかダサいというイメージもあったかもしれません。今では逆に、その昔ながらの雰囲気がいいと言っていただける」と三浦副支配人。口コミやSNSで情報が広がり、多くのメディアで「サウナーの聖地」と紹介されるまでになった。

惜しむ人続々

 同センターは年中無休で24時間の営業。ボイラー設備はフル稼働で、建物も雨漏りするなど老朽化が進行していた。昨年には機械の不具合により、「漢方 効泉薬湯」「露天 草津温泉」の利用が中止に。今年に入ってもボイラーの故障が頻発していたという。4月30日にホームページやSNSなどで8月末での閉店が発表されると、多くの愛好者が反応。「建て替えしてでも続けてほしい」「クラウドファンディングで資金を集めてみては」などの声とともに、別れを惜しんで来場者が増え続けているという。

 三浦副支配人は「皆さんの声は本当にありがたい。設備の状況により日程が変更になることもありますが、最後まで多くの人に楽しんでいただけるよう、頑張っていきたい」と話している。

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