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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2026.07.24

厚木市書道協会の新しい会長にこのほど就任した 渡辺 華芳さん(本名:渡辺芳子) 厚木市愛甲在住 80歳

  • 渡辺 華芳さん(本名:渡辺芳子) (写真1)

手書きの魅力、伝えたい

 ○…約60人の会員が所属し、様々な流派が集う厚木市書道協会の新たな舵取りを任された。「前会長が築き上げたものを大切にしながら、皆さんと協力して発展させていきたい」と柔らかな笑顔で語る。デジタル化が進み活字が溢れる現代において、手書きならではの温かみや墨の香り、筆のタッチといった書道の奥深い魅力を多くの人に伝えるため、展覧会などの活動に力を注いでいく。

 ○…厚木市出身。南毛利小学校の頃に書道と出会う。一時筆から離れたが29歳の時、「互いに自分の時間も大切にしよう」という夫の言葉を機に本格的に再開。子育ての傍ら腕を磨き、35歳で師範となって自宅で書道教室を開いた。これまでに多くの子どもが通い、今も賑やかな声が響く。そしてこのほど、「第77回毎日書道展」の前衛書部門で全国26人、県内3人のみとなる最高賞「会員賞」を受賞した。

 ○…現在は夫と二人暮らし。3人の子どもは独立し、孫にも恵まれた。書道以外の趣味も多彩だ。「体を動かすことも好き」と語り、週に数回は仲間とターゲットバードゴルフで汗を流す。さらに、地域の友人たちとコーラスグループを結成し、月に数回ピアノの伴奏に合わせて歌声も響かせる。常に前向きで、周囲を明るくするような活発な人柄が笑顔ににじみ出る。

 ○…「字を書くことは、自らの心を表現すること」。人工知能(AI)が手軽に文章を作成する時代だからこそ、人間が直接手で書くことの意義は大きいと語る。今後は、会員の技術向上だけでなく、地域の子どもたちや若い世代にも書道に親しんでもらう機会を増やしていきたいと話す。「筆を持つ楽しさを知ってもらえれば」。墨の香りと共に、これからも書の道を歩み続ける。

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