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厚木・愛川・清川 コラム

公開日:2026.09.11

岸恵子さん

  • 岸恵子さん (写真1)

 女優の岸恵子さんが亡くなられました。もう十五年近く前のことになりますが、私が文化会館の芸術監督だった頃、市内の映画館がすべて閉鎖になったという状況を憂いて、敢えて映画館のない町の映画祭として厚木映画祭というイベントを企画し、岸さんの主演作上演に併せて、厚木にゆかりのある岸さんをお招きし映画への思い、素晴らしさなどを語って頂きました。

 この時、大ホールのチケットがあっと言う間に完売、作家、文化人としても世界を股にかけてご活躍しておられ、当時すでに生きながらの伝説と言うべき特別な方でした。今は亡き、あゆチャンネルの神崎順子さんとともにアフタートークの進行をさせて頂いたのは忘れ得ぬ思い出であり、誉れです。ただし厚木との縁については、戦時中に御親戚を頼っての疎開であり、都会育ちの岸さんにとってはむしろ忘れたい思い出であったようです。やっぱり岸さんには横浜やパリが似合いますよね。亡くなられたのも横浜だとか。

 ところで私、女優の岸恵子さん、と書き出しましたが、これが今や絶滅危惧の表現となっています。禁止という訳じゃないが、昨今は、俳優、と表記するようになってきているのです。演じる仕事に男女の差はないだろう、という理屈のようです。

 まあ、それで誰かの心が安らぐなら、そうしてくださいと言う感じではあります。しかしこういう銀幕の大スターには、女優、という言葉が似合うし、使いたいな。

※扉座の年末公演は「歓喜の歌」。詳しくは扉座HPへ。

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