伊勢原市や厚木市など県央の４市町村が３月18日、アウトドアメーカーの（株）モンベル（本社・大阪市西区）と包括協定を締結した。環境、教育、防災など幅広い分野で連携することで、丹沢・大山・宮ヶ瀬エリアの更なる活性化を図る。

　同社はアウトドア用品の製造・販売のほかイベント運営企画などを手掛け、国内に多数の直営店舗を展開。今回の包括協定は、パシフィコ横浜で同社が開催した「モンベルクラブフレンドフェア横浜」のなかで式典が行われた。

　この日は、伊勢原市の高山松太郎市長をはじめ愛川町の小野澤豊町長や清川村の岸直保副村長、厚木市の小林常良市長が参加。同社の辰野勇代表取締役会長と協定書を交わした。

　包括協定の内容は「自然体験の促進による環境保全意識の醸成に関すること」や「子どもたちの生き抜いていく力の育成に関すること」のほか、健康増進、防災、地域経済活性化、農林水産業活性化、高齢者等の自然体験参加促進の７項目。伊勢原市商工観光課では「連携の具体的な内容はこれから」としているが、「イベントなどで協力していければ」と話している。

　県央地域の自治体と同社は、これまでも観光分野で連携してきた。伊勢原市、厚木市、秦野市、愛川町、清川村の５市町村で構成する広域行政連絡会観光推進専門部会では、２０１４年に「モンベルクラブフレンドエリア」に登録。丹沢・大山・宮ヶ瀬湖エリアが同社ホームページや会報誌などで紹介されたほか、同社のイベントに出展して地域の魅力をＰＲするなど、情報発信をしている。