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公開日:2026.04.30
相模原公園 「ともいき広場」オープン 意見反映し「誰もが遊べる」場に
神奈川県は4月25日、県立相模原公園(南区下溝)に、障害の有無に関わらず誰もが一緒に遊べるインクルーシブ広場「ともいき広場」をオープンした。県立都市公園では初の試み。多様な子どもたちが同じ空間で遊ぶことを通じ、県が掲げる「ともに生きる社会」の実現を目指す象徴的な場として整備が行われてきた。
同広場は、広さ約4200平方メートルで、芝生広場の北側に位置。県が制定した「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例」の理念を具現化する取り組みとして2023年から計画が進められてきた。この条例では、障害者一人ひとりの自己決定の尊重や、希望する暮らしの実現、関わる人々も含めて喜びを実感できることなどが基本理念として掲げられている。県はこうした考え方を反映し、「誰もが同じ場で自然に関わり合える環境」の実現を目指してきた。
県都市公園課によると、同公園は1992年の再整備から30年以上が経過し、老朽化が課題となっていた。そうした中、駐車場から遊具広場までの動線が平坦であることや、多目的トイレが整備されていることなど、バリアフリー環境が整っている点に着目し、広場の整備地として選定したという。また、市内には津久井やまゆり園(緑区)があり、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念を発信する上で象徴性のある立地であることも理由の一つだという。
4エリアに18種の遊具
整備にあたり、計画段階でワーキンググループを立ち上げ、障害者の保護者アンケートや遊具体験会なども実施。障害のある子どもは健常者に比べて遊具を利用しにくいという実態を踏まえ、「どの遊具で遊ぶか自分で選びたい」「静かに過ごしたい」「体を思いきり動かしたい」といった多様なニーズに応える形で整備内容が決定した。
広場は、音や形遊びなど感覚的に楽しめるエリア、体を動かして遊べるエリア、複数人での交流を目的としたエリア、チャレンジ性の高い複合遊具のエリアの4区分。遊び方に応じて計18種の遊具を配置した。また、屋根付きの休憩施設を7カ所設けたほか、敷地内は段差を極力なくし、転倒時の衝撃を和らげる舗装を採用。ベビーカー置き場や手洗い場も整備するなど、保護者や支援者の声の反映に努めた。
「さまざま」に理解を
発達障害のある子どもや家族を支援する「NPO法人ぴあっと」(緑区)の代表理事であり、自身も発達障害の子どもを育てる五十嵐舞子さんは、「遊び方の種類や難易度もさまざまで、息子も完成を楽しみにしていた」と話す。これまでの公園では、成長しても幼児向け遊具で遊びたがることや、動きがゆっくりであることなど、周囲に気を遣う場面が多かったという。対して同広場は「大きい子や大人も利用できる遊具があり、地面も柔らかく、エリアが広く色分けされているようで、環境面で遊びやすくなっていると感じる」と評価する。
五十嵐さんは「障害は見た目では分かりにくく、トラブルにつながることもある。広場を通じて『さまざまな子どもがいる』という理解が広がってほしい」と期待を寄せつつ、「混雑しすぎると障害のある子は利用が難しくなることもあるため、時間区分の設定なども検討されれば」などと話す。
県は「多様な人が一緒に楽しむことで、多様性が当たり前のことと感じていただきたい」としており、今後は県内の他公園への展開も視野に入れていくという。
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