大山の夏山期間(7月27日〜8月17日)に合わせ、参詣者を迎える伝統的な行事として、今でも地域に根づく「大山灯籠」。2017年3月には、大山灯籠行事が市の無形民俗文化財に登録され、市内では現在、小稲葉地区に4カ所、高森と東大竹に1カ所ずつ確認されている。
このうちの東大竹(千津地区)では、およそ50年途絶えていた大山灯籠行事を、地域に住む葛貫辰男さんの働きかけで復活。2008年10月に灯籠の土台になる石碑を建立し、葛貫さんや地域住民の手で伝統を継承してきた。
灯籠はかつて、相州大竹村千津講中として、地域住民ら数軒が管理していたもので、大山詣りの参詣者に対して、夜旅の安全のために建てられたとされる。復活後は、8月のお盆に合わせて、灯籠を設置してきた。
葛貫さんは、今年8月8日に享年80歳で逝去。生前、「私が幼い頃は見慣れていた夏の風景。この先も何年も続いていってほしい」と話していた。故人の遺志を継ぎ、妻の和子さん(76)や地域住民の手で、今年も12日から15日まで灯籠に火を灯した。
和子さんは「お盆の前に旅立ったことに何かの縁を感じる。これからもできる限り、地域の方に協力して頂きながら灯を絶やさないようにしていけたら」と話した。
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