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公開日:2026.04.17

大山寺 日向石で客殿改修 「おこもり堂」を増築

  • おこもり堂の完成パース=提供

    おこもり堂の完成パース=提供

  • 日向石の原石(奥)と日向石硝子の試作品

    日向石の原石(奥)と日向石硝子の試作品

  • 篠宮住職

    篠宮住職

 雨降山大山寺(篠宮聖尚住職)では、2035年の開創1280周年を前に、次代に向けた境内整備を進めており、第一次事業として、老朽化した客殿の建て直しに先立ち、「おこもり堂」を増築する。外壁などには日向石を散りばめる予定で、建築費用をクラウドファンディング方式を活用して協力を呼びかけている。

 客殿の改修は、(株)坂本組(坂本孝由代表取締役)の提案をきっかけに、(有)小山建築設計事務所(小山輝彦代表取締役)に設計を依頼。同事務所の一級建築士の荻野貴文さんが、日向石で伊勢原の文化や歴史を守る活動をする団体「Sunny─on」の共同代表を務めていることから、日向石を使っての同堂の建築が決まった。

 建物の平面形状は、仏教において象徴的な六角形を基調とし、高さ6・5m、横幅3・6m、奥行き8・1m。かつて本堂の屋根の四隅にあり、現在は宝物殿に保存されている徳川家光公が同寺に奉納した吊灯籠をモチーフにし、建物全体が一つの灯籠のようにデザインされている。

 同堂正面は日向石の上に灯籠が据えられたような形で、外壁には木ルーバーの間に日向石を溶融して着色した「日向石硝子」が約180枚組み込まれる。荻野さんによるとその配置は、「雨が静かに降り注ぐ情景をイメージしており、夜間にはライトアップによってガラスが柔らかく輝き、幻想的な表情を生み出す設計」と話す。

 改修の計画は2年ほど前から動いていたものの、崖が背面にあり申請に苦労したという。工事を請け負う坂本代表取締役は「技術を結集させて良いものを完成させたい」と話している。

 同堂は、客殿を立て直す間は、法要時などに集まった僧侶らが着替えに使用するなど本来の設備として使用し、新たな客殿が完成後には、文化財を伝える展示空間として生まれ変わる予定。

 工事は今月から本格的に着工しており、11月までを予定している。

CF形式で寄付呼びかけ

 同寺では、同堂建築にあたりクラウドファンディング方式で寄付を募っている。1万円未満には「ご本尊拝観券+お守り」、1万円以上には「ご本尊拝観券+御幣(非売品)」が返礼品として用意されている。

 寄付は振込(湘南農業協同組合 大山支店(普)0081676 シュ)オオヤマデラ)もしくはメール(info@koyamasekkei.net)で名前と金額を伝える。

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