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公開日:2026.07.10

クマ出没に備え訓練 緊急銃猟対応を確認

  • 現場で発砲の打ち合わせをする様子

    現場で発砲の打ち合わせをする様子

 伊勢原市総合運動公園で7月3日、緊急銃猟実施に係る訓練が行われた。神奈川県主催の訓練で、伊勢原市、伊勢原警察署、市鳥獣被害対策実施隊、県内市町村などから約100人が参加した。

 同訓練は昨年9月に改正鳥獣保護管理法に基づく緊急銃猟制度が施行されたことを受け、クマやイノシシの危険鳥獣が人の生活圏に出没した場合を想定したもの。

 この日は運動公園体育館内の会議室で緊急銃猟制度の概要や、実施のための条件、ガイドラインについて学んだ後、2つのグループに分かれ、通報を受けてからの安全確保から、発砲の判断が出て発砲するまでの流れなどを机上訓練の形式で実施。ガイドラインに基づく対応手順の確認や課題などについて、意見を交わした。

 机上訓練の後、同公園自由広場に移動し、現場本部、現場総務班、通行規制班、避難誘導班、銃猟実施班に分かれ、クマの出没を想定した実働訓練を実施。通報を受けてから、現場に駆け付けた実施班から市長に緊急銃猟実施の判断を仰ぎ、実施班が銃猟を実施するまでの流れをマニュアルを確認しながら訓練を進めていった。

 県猟友会伊勢原支部長の荒井千秋さん(75)は「発砲の許可が下りるまでに時間が必要になり、クマが移動した場合にどうするのか」と課題を口にした。発砲役を務めた猟友会の米山和也さん(67)は「これまでに2度クマに遭遇した。実際には銃があっても怖くてそばに寄れない。もっと距離を取る必要がある」と語った。市は「ケーススタディを重ねながら有事の際、円滑かつ安全に対応できるようにしていきたい」と語った。

 緊急銃猟について県では、6月の県議会本会議で黒岩祐治知事が、渡辺紀之県議会議員の一般質問に対し、全市町村を対象に7月に緊急銃猟を開催することを言及。「緊急銃猟への備えを進め、クマの人里への出没による被害防止に取り組む」と答弁していた。

緊急銃猟への4つの条件

 緊急銃猟の実施には、鳥獣保護管理法に基づき、「生活圏への侵入」「緊急性」、銃猟以外の「他手段の不在」、避難誘導や跳弾など住民への「安全確保」の4つすべての条件を満たす必要がある。また緊急銃猟は、市町村職員または委託された「捕獲者」が実施。狩猟免許保持だけでなく、捕獲経験や練習実績、夜間要件などの厳格な要件を満たすことがガイドラインに明記されている。

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