バレーボール小原台二葉 横須賀勢初の頂点 572チーム参加の県大会
今月2日に藤沢市で行われた、バレーボールのやまゆり杯・小田急旗争奪「第38回県家庭婦人大会」(県ママさんバレーボール連盟ほか主催)の決勝戦で、小原台二葉(丸山みさ子監督=人物風土記で紹介=)が初優勝を飾った。同チームの決勝進出は4回目。同大会、横須賀勢として初めて、参加572チームの頂点に立った。
”ママさん”の底力発揮
小原台小学校の校区を中心に活動している「小原台二葉」は、昭和43年に創立。今大会の横須賀地区予選は昨年11月〜1月に行われ、参加37チームの中で圧倒的な強さを見せて優勝した。
3月1・2日に藤沢市秋葉台文化体育館で行われた県決勝大会には、県内の各地区予選を勝ち抜いた24チームが参加。初戦では1セットを取られるも、2セット連取で勝ち進み、準決勝もフルセットで粘り勝ち。決勝戦へ駒を進めた。「初戦で落とした1セットが、チームを奮い立たせてくれた」と丸山監督は振り返る。初戦の試合当日、チームはエースの岡部のぞみさんを欠いていた。長女の卒業式のため、試合に合流できたのは途中から。劣勢だった試合を「ここで負けるわけにいかない」と、引き離されぬよう食い止めていたのは、チームの底力だった。
昨年、準々決勝で敗れた鶴巻クラブ(平塚地区・推薦出場)との決勝戦も懸命に繋いで粘った試合だった。1セット目6点差を逆転したものの、2セット目を落とし、勢いは相手チームへ。エース岡部さん、高津戸さんへのマークが厳しくなる中、レシーブ陣の奮闘で3セット目を戦い抜き、最後は岡部さんのアタックで勝利を収めた。「サーブカットとレシーブ、そしてエース。各ポジションが、自分の役割を全うできた結果」と、自らも決勝戦の2セット目からコートでプレーした丸山監督。キャプテンの濱浦悦子さんは「何年も期待されながら、最後に勝てなかった。今まで応援してくれた方に恩返しができてよかった」と涙ぐんだ。
憧れのセンターコート
横須賀市内の大会では、常に上位を守り、地区代表として県大会では常連の小原台二葉。第1回から38回連続出場している「やまゆり杯」では、準決勝には6回進出しているが、あと一歩届かず、何度も決勝で涙を飲んでいる。神奈川県内のママさんバレーチームの間でも、この大会は別格だという。どのチームも準決勝から立てるセンターコートでのプレーを目指して1年間、練習を積んでいる。他の大会では県代表として全国で戦うこともある同チーム。この大会を制してこそ”神奈川の頂点”と胸を張れる。何年も挑戦してきた中での優勝に、喜びはひとしおだ。
9人揃える難しさも
現在は、小原台小学校体育館などで週2回、練習を積んでいる。家事や仕事との両立は体力的にも厳しいが、限られた練習も真剣そのものだ。
9人制バレーボールはコート内のローテーションがなく、レシーバーなど、より専門性が求められる。試合では15人まで登録可能だが、現メンバーは監督を入れて12人。大きな大会では1日に3試合を戦うこともあり、今大会も満身創痍。「1人が欠けても試合ができない状態。強いエースを擁しても勝てないのが9人制の難しさ」と丸山監督は話す。すでに、チームは4月の大会に向けて始動。横須賀の「ママさん」の底上げに走り続けている。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>