三浦半島三十三観音 本開帳と札所めぐり 12年に一度、巡拝客を迎える
12年に一度の午年に行われる「三浦三十三観音本開帳」が今月18日(金)から始まる。三浦半島に点在する寺院で、さまざまな言い伝えが残る観音堂や観音像が一斉に公開される。期間中は三十三の観音札所を巡礼する旅行会社によるバスツアーなども組まれており、巡拝客でにぎわいを見せそうだ。5月18日(日)まで。
観音札所の起源は約800年前の鎌倉時代初期。当時、三浦半島に起きた大飢饉で庶民が生活困窮に陥ったことを受け、長井に住む源義経の家臣鈴木三郎義家が三浦半島の33カ所の霊場を巡礼参拝したことが起源とされている。以来、毎午年を本開帳、毎丑年を中開帳として、門扉供養するようになった。当初は僧や修験者に限られていたが、室町時代に入ってからその風習が人々の間に定着。江戸時代になると観音巡礼は信仰と物見遊山を兼ねたレジャーとして親しまれるようになったという。
「三十三札所」と呼ばれるのは、寺々をめぐった証として木札を納めたことに由来する。これが後に紙札となり、現在は御朱印をいただく形式となっている。実施する三浦三十三観音札所会では、ガイドマップ付の御朱印帳を用意、1冊1000円で販売している(御朱印代各300円)。
横須賀市観光ボランティアガイドの会では期間中、三十三の観音霊所を5回に分けて参拝するガイドツアーを企画している。4月18日から5月16日までの毎金曜日、各コース10キロから15キロの道のりを歩いてめぐる。同会で広報担当を務める金塚彰夫さんは、「いつもは許されていない秘仏(観音様)を拝観できる貴重な機会」と話している。ツアーは定員に達している回もあるとのことで、募集状況については電話で確認。問い合わせは【電話】046・822・8256
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